子供のころは勉強が嫌いでした。
やらされてるっていう思いがあるからでしょうか?
大人になって知らないことをもっと知りたいという気持ちが強くなりました。
むさぼるように本を読むのもそのせいかもしれません。
もっと子供のころ、勉強しておけばよかったと思いました。(苦笑)
あのころは勉強しなきゃいけない時間ではなく、勉強しかしなくていい勉強可能時間だったんですね。
親父になってやっとあのころ大人に言われた言葉の意味がわかりました。
こんな言葉があります。
「聖人は大欲なり。凡人は小欲なり。およそ学問とは小欲を大欲に導く術なり。」
好きな言葉の一つです。
いろいろなことに関心を持ち、世界の広さと多様性を知ることで自己中心的な欲求だけでなく社会に生きる人間として何かしらの貢献をしたいという気持ちが生まれるのかなと思います。
聖人にはほど遠いけれど子供たちにも単純に知ることの楽しさ、我欲を満たすことだけが幸福なのではなく、社会に貢献する喜びを伝えられたらなんてことを思います。
そのためには、まず、親である自分が背中で見せないとですね。
4月23日発 最近読んだ本の紹介です。
・池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題7
→このシリーズは2010年くらいから続いています。当たり前だけど、その当時の出来事が今の情勢を形作る原因となっていて、その前にはさらに以前の歴史の積み重ねがあります。知らないと恥をかくかはわかりませんが、知ることで確実に自分の視野は広がります。
・池井戸潤 下町ロケット4
→主人公・佃の器量の大きさに感動です。ピーター・ドラッカーは「何をもって記憶されたいか」という言葉を残しています。次世代に残すものとして財産や仕事も大事ですが、人を育てることの大切さを改めて感じます。
・金原亭馬生 監修 面白いほどよくわかる落語の名作100 あらすじで楽しむ珠玉の古典落語
→少し前から落語に興味が出てきました。堅苦しいかなと思い込んでました(笑)。
・伊吹有喜 カンパニー
→バレエ劇団のことをカンパニーというそうですね。知りませんでした。中年男の仕事や家庭でのいろいろな苦悩。自分もそんな年齢になり、共感してしまいました(笑)。「王者の才能」の話も興味深かったです。
・丹羽宇一郎、藤井聡太 考えて、考えて、考える
→丹羽さんは元伊藤忠商事社長、藤井さんは棋士、共に愛知主審で、年の差の友人なんだそうです。こういう関係っていいですね。内容も参考になること大です。
・湊かなえ著母性
→読んでいてつらくなりますが、著者の作品は自身が向かい合いたくないような人の負の内面を描くのがうまいなあと思います。興味深く読めました。
・武田綾乃著 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ
→自分は音楽のことはよくわからないけれど、みんなで目標を達成する喜びは何でもおなじかなと思います。よかったです。三浦しをん「風が強くふいている」もそうだけど、いろいろな価値観、モチベーションを持つひとをまとめあげる人は大変です。
・三遊亭白鳥 ギンギラ★落語ボーイ
→誰がための落語か。主人公は次第にそれに気づかされていきます。この問いは仕事、家族、国家、自然、多くのものと向かい合う時の根源的な問いになるものだと思いました。
・学びスペースあうるの森 不登校宣言 -フリースクール「あうるの森」の子どもたち-
→学校の存在意義、学びの多様性。この本の面白いのは当事者や保護者だけでなく、学校の教員の声も掲載されている点です。