子供達が夏休みに入った。約40日。
小学校6年間で240日。
夏休みだけでも約1年と4か月
大学に入学したならその期間はもっと増える。
思い返すと暑いのに友達と虫をとったり遊んだり。
宿題をやったり、いや、やらなかったり。
高校では部活動で柔道やったり。
あれっ、たくさん時間あったのにたいしたことしてないな。(苦笑)
今、自分に夏休みがあったら何をするだろう?
計画も立てずに漫然と過ごしてしまうのか。
計画は立てるけど、思い切れずにちょっとはめをはずしてお茶を濁すのか。
後々まで思い出すような、したかったことに取り組むのか。
実際には経済的なこと、周囲への遠慮、なによりそんな時間はとれないなんてことで先送りしたり空想するだけで終わる。
でも、本当にそうだろうか?
本気でやろうとおもえば工夫次第でお金や時間やしがらみもこえられるんじゃないか
やらぬは自分の心の決意の甘さなのではなかろうか。
日常のちょっとした変化を自ら作り出せなければお金や時間や人脈があっても結局、何もできないんじゃなかろうか。
ふと、そんなことを思う日曜の午後でした。
子供達は暑いのに公園であそんでいる。
これはこれで人生にとって必要な時間ですな。
楽しそうで何より。改めて健康に感謝。
7月24日発 最近読んだ本の紹介です。
・中村航 サバティカル
→冒頭の話はこの本を読んでのものです。主人公はふいにできた5か月の時間をどう過ごしたか。ちょっとした変化が日常を非日常に変えていき、心のなかの思いを思いがけない人に話すことになります。
・佐藤賢一 カポネ
→二部構成でアル・カポネとエリオット・ネスを対照的に描いています。アメリカ禁酒法下で暗躍したアル・カポネの功罪と人柄。エリオット・ネスの虚像と虚栄。「いかに生きるか」、「どう生きるか」を改めて考えました。エリオット・ネス「アンタッチャブル」を読んでおくとより楽しめるかもしれません。
・伊吹有喜 Bar追分
→短編集。追分は右と左に別れる分岐点という意味だそうです。
第4話 「ボンボンショコラのうた」 登場する大人のやりとり。素敵でした。
・室積光 ドスコイ警備保障
→最初はただのコメディかと思いました。話自体はうまくいきすぎだけど、登場人物たちの生きざまや考え方がかっこいいです。この本で考えるべきは人生において何にこだわるかだと思いました。
・白蔵盈太 あの日、松の廊下で
→忠臣蔵の発端となるいわゆる松野老化事件が起こるまでの吉良と浅野の言動とその心理、その間を取り持とうとする下級武士の話を中心に描かれる小説です。世間で知られている忠臣蔵はいわゆる仮名手本忠臣蔵であり、江戸時代に作られた赤穂浪士善玉、吉良悪玉とした勧善懲悪のフィクションです。つまり、歴史上の史実とは異なります。フィクションとしての忠臣蔵だけでなく、井沢元彦さんの「逆説の日本史」などで史実について検証している本も読んでおくとさらに楽しめると思います。
また、コミュニケーションの行き違いが取り返しのつかないところまで行く可能性があることを客観者という視点で学ぶことができます。